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投資資金はハイブリッドトランスアクスルの生産増強に振り向け
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追加投資により工場で働く約2000人の従業員の雇用が維持される
トヨタ自動車は、米ウェストバージニア州のエンジン工場に8800万ドル(約125億8000万円)を追加で投じる計画だ。ハイブリッド車(HV)の生産増強が目的。トランプ政権が自動車輸入に対する関税政策を掲げる中、米国内の製造拠点の強化に取り組む。
トヨタは23日の発表文で、この投資資金について、ウェストバージニア州バッファロー工場における2026年遅くからの次世代HV用ハイブリッドトランスアクスルの生産増強に振り向けられると説明。同工場への総投資額は28億ドルを超えるという。追加投資により工場で働く約2000人の従業員の雇用が維持される。ただトヨタの広報担当は、新たな雇用にはつながらないと述べた。
今年1-3月、トヨタの米国におけるHV販売は前年比40%増加し、全納車台数の半分余りを占めた。スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」のHVモデルは特に人気が高い。
バッファロー工場は2020年にトランスアクスルの生産を開始し、北米においてトヨタが同部品を製造する初めての拠点となった。セダン「カムリ」やクロスオーバー「カローラ」、SUV「ハイランダー」、ミニバン「シエナ」といった米国で組み立てられる車に使用されている。広報担当によれば、トヨタはウェストバージニアでのトランスアクスルの生産能力について、現在の年間48万個から同60万9000個に引き上げることを目指している。
(更新前の記事で第1段落の「バージニア州」の箇所を訂正済みです)
原題:Toyota Invests $88 Million in Its W. Virginia Engine Plant (1)(抜粋)
(第3段落目に情報を追加し、更新します)
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