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米、UAEへのエヌビディア半導体輸出の規制緩和を検討

  • トランプ氏の訪問時に協議発表の可能性-UAE、AI分野で前進へ
  • バイデン前政権のAI拡散規則、トランプ政権は見直しを検討中

米国は、人工知能(AI)用半導体大手のエヌビディア製品のアラブ首長国連邦(UAE)への販売制限緩和を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。トランプ米大統領は、中東訪問中に、UAEとの半導体取引に関する協議の開始を発表する可能性がある。

  複数の関係者によると、UAEも含め、各国に対する半導体貿易のルールに関する議論が米政府内で継続中だとして、正式な決定は下されていない。ただ、商務省とホワイトハウスで、UAE向けのAI半導体の輸出制限緩和に関する協議が活発化しているとの情報もある。

  関係者によると、UAEの半導体のアクセス変更に関する詳細が、発表される予定はない。だが、バイデン前大統領の任期中に発表された世界的な半導体規制「AI拡散規則」により、AI分野における展望が制約されるリスクに直面する湾岸諸国にとって、最終的な合意に向けた一歩は、大きな前進となる。トランプ政権による、中国以外の地域でのAI政策の考え方の一端を示すことにもなる。トランプ政権は、UAEを含む約100カ国へのAI半導体輸出に上限を設けるこの規則への対応を議論中だ。

  トランプ氏は、13ー16日の中東訪問の中でUAEを訪問する予定だ。企業がAI拡散規則の遵守を開始する15日の期限日も、中東地域に滞在することになる。関係者によると、大統領は訪問で、UAEが米国にとって当然の同盟国であり、米国に大規模な投資を行ってきた点を強調する計画だ。

  関係者の一人は、トランプ氏が最近、F35戦闘機の購入が承認されている国に、半導体を販売できない理由を疑問視していたと明かした。ただ、UAEと米国は、戦闘機の購入条件を巡り交渉中だ。トランプ氏は、3月に訪米したUAEの国家安全保障顧問で、大統領の弟であるシェイク・タフーン・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン氏と、エヌビディア半導体へのアクセス緩和を巡り会談した際、こうした発言をしたという。

  ホワイトハウスと米商務省の報道官は、コメントの要請に今のところ応じていない。エヌビディアとUAE大使館の代表者はコメントを拒否した。

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原題:US Weighs Easing Nvidia Chip Curbs on UAE as Trump Plans Visit(抜粋)

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