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米PPI、前月比は予想下回る伸び-インフレ抑制の継続を示唆

更新日時
  • 5月PPIとコア指数はいずれも前月比0.1%上昇、市場予想下回る
  • 前年同月比のPPIは2.6%上昇、コア指数は3.0%上昇

米生産者物価指数(PPI)は5月も抑制されたインフレを示した。財とサービスの価格は大きく上振れしなかった。

キーポイント
  • PPI(最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%上昇
    • エコノミスト予想の中央値は0.2%上昇
    • 前月は0.2%低下(速報値は0.5%低下)に修正
  • 前年同月比では2.6%上昇
    • 市場予想と一致
    • 前月は2.5%上昇(速報値は2.4%上昇)に修正

  食品とエネルギーを除いたPPIコア指数は前月比0.1%上昇した。エコノミスト予想は0.3%上昇だった。

  食品とエネルギーを除いた財の価格は0.2%上昇。このうち消費者向け耐久財の価格は2023年1月以来の大幅上昇となったほか、資本設備の価格も上振れし、関税による影響が散見された。一方でエネルギーと食品、その他非耐久財の価格は弱い伸びにとどまった。

  サービス価格は0.1%上がり、卸売業者の利益率上昇を反映した。

  11日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)統計では、食品とエネルギーを除くコア指数が4カ月連続で市場予想を下回った。関税率上昇の影響はこれまでのところ穏やかだが、企業は利益率の一段低下に備えており、価格の上昇圧力は今年下期に増すと予想されている。

  ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「きょうのデータには関税による衝撃はまったく見当たらない。実際のところ、価格が上昇した項目を見つけるのが難しいくらいだ」とリポートで指摘した。

  PPIデータからは、自動車と機械の卸売りを中心に業者でのマージン(利幅)回復がうかがえる。今年は貿易政策が価格と需要に与える影響が予測しにくいため、企業の利益率が不安定になっている。

  個人消費支出(PCE)価格指数の算出に用いられるPPIの項目は、全般に弱い伸びだった。航空運賃とポートフォリオ管理手数料は低下し、医療ケアも下げた。連邦準備制度理事会(FRB)が重視するPCE統計は、27日に5月のデータが発表される。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Producer Prices Increased Less Than Forecast in May(抜粋)

(チャートとエコノミストのコメント、データの詳細を加えます)
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