カナダ中銀が25bp利下げ、関税でさらなる金利変更は「慎重に」判断
Erik Hertzberg、Randy Thanthong-Knight-
政策金利を予想通り2.75%に引き下げ、2022年9月以来の低水準
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関税による物価押し上げと需要低迷による下押しの両方精査-総裁
カナダ銀行(中央銀行)は12日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、2.75%とした。米国との貿易戦争を「新たな危機」と表現したが、中銀が既定の利下げ路線にあるとの見方は退けた。
利下げはエコノミストや市場の予想通りで、これで政策金利は2022年9月以来の低水準となった。
マックレム総裁は「われわれは今、新たな危機に直面している。米国による関税の規模と期間次第で、経済に深刻な影響が及ぶ恐れがある」と指摘。
関税を巡る対立に伴う不透明感は「広範囲に及んでおり」、「すでに悪影響が出ている」とも述べた。
一方で、政策金利の「さらなる変更については慎重に進める」とし、「コスト上昇によるインフレ押し上げ圧力と需要低迷による下押し圧力の双方を見極める必要がある」と述べた。

カナダ中銀のマックレム総裁
Photographer: David Kawai/Bloomberg
原題:Bank of Canada Cuts Rates, to Move ‘Carefully’ Amid Tariffs (2)(抜粋)
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