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米10年債利回り一時4%割る、トランプ氏当選後初-利下げ観測加速

更新日時
  • 債券トレーダーはトランプ関税が米経済に悪影響及ぼすと懸念
  • 短期金融市場は今年4回の利下げの確率を50%と織り込む

3日の金融市場で米10年債利回りが低下。一時は昨年10月以降で初めて4%を下回った。トランプ米大統領が仕掛ける貿易戦争が米経済に悪影響を及ぼすことへの懸念が背景だ。

  10年債利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下、トランプ氏が昨年の大統領選で勝利する前の水準に落ち込んだ。10年債以外の米国債利回りも下げている。短期金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強まり、今年4回の0.25ポイント利下げが実施される確率は50%と織り込まれた。2日時点では想定されていなかったシナリオだ。

  100年ぶりの大幅な米関税引き上げが経済成長を妨げるのではないかという懸念が、世界的な債券価格上昇を引き起こし、欧州債と英国債の利回りも急低下している。

  トレーダーらは欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中銀)による利下げ観測も強め、市場では今年さらに3回ずつ利下げを実施する確率が高まった。

  XTBの調査ディレクター、キャスリーン・ブルックス氏は「債券市場は大きな勝者だ」と述べた。「各国中銀は、米国の新たな世界貿易政策による痛みを幾らかか和らげるために、緩和策を強化する可能性が高い」と指摘した。

US 10-Year Yield Revisits October's 4% Zone
 
 

  ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「関税・税制政策のタイミングを考えると、リセッション(景気後退)の可能性が高まっている。一方で金融政策と財政政策はともに景気抑制的であり、株価も下げている」と続けた。  

  一方、モルガン・スタンレーのエコノミストは関税による米国のインフレリスクを踏まえ、FRBが次の利下げを今年6月から2026年序盤に先送りするとの見方を示した。ターミナルレートは2.50-2.75%と見込んでいる。

関連記事:FRBの6月利下げ予想撤回、次回は2026年と予測-モルガンS

原題:Traders Bet on More Fed Cuts With 10-Year Yield Headed Toward 4%

US 10-Year Yield Drops Below 4% for First Time Since Trump Won

(抜粋)

(見出しを書き換え、情報を更新し、第6段落を加えます)
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