ECB利下げ、4月は休止受け入れの当局者増えている-関係者
Jana Randow、Alessandra Migliaccio-
市場が織り込む4月利下げは80%余り、当局者はより柔軟な姿勢
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タカ派がデータ見極めで時間必要ならハト派は寄り添う可能性
欧州中央銀行(ECB)の複数当局者は、4月に利下げするかどうかをまだ決めかねている。事情に詳しい関係者が明らかにした。投資家の想定以上に会合結果は柔軟であることが示唆された。
トレーダーが織り込む4月のECB追加利下げの確率は80%余り。その一方で、ハト派からタカ派まで幅広い当局者がトランプ米大統領の通商政策や欧州の軍事支出拡大を巡る不確実性の高まりを背景に、利下げ休止を検討している。非公開情報を話しているとして、匿名を条件に同関係者が述べた。
ハト派の当局者は引き続き追加緩和の必要性を認識しているが、タカ派寄りの当局者がデータを見極めるためにさらに時間が必要であれば、4月の追加利下げを強くは求めない可能性があると、同関係者は述べた。その上で、4月会合までまだ2週間半あり、当局者の考え方が変わることもあると続けた。
ECBの報道官は4月の決定に関するコメントを避け、ECBは会合ごとに判断するアプローチを取っていると説明した。

原題:More ECB Officials Appear Ready to Accept an April Rate Pause
(抜粋)
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