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ハイダー氏のマクロヘッジファンド、4月推定リターンはマイナス25%

  • ハイダー・ジュピターのリターン、設立以来2番目に大きなマイナス
  • ハイダー・ジュピター、年初来リターンはマイナス17.6%に

ヘッジファンドマネジャーのサイド・ハイダー氏のマクロヘッジファンドは、月間では約20年前の設立以来で2番目に大きな損失を記録した。トランプ米大統領による関税戦争を背景に、世界の市場でボラティリティーが高まっている。

  ブルームバーグ・ニュースが確認した投資家への書簡によると、ハイダー氏のファンド「ハイダー・ジュピター」の4月のリターンは推定マイナス25%。月間での成績としては、1999年の設立以来で2番目に大きなマイナスとなる。書簡によれば、これにより、同ファンドの年初来リターンはマイナス17.6%となった。

  4月は市場全体が厳しい取引環境に直面。トランプ氏の通商政策が引き金となる形で株価が急落、債券利回りは上昇し、市場のボラティリティー指数は急伸した。この相場の乱高下で利益を上げたファンドもあるが、ハイダー氏や、ピエール・アンデュラン氏のコモディティー重視のファンドなどは大きな損失を出している。

  ジュピターは2022年に193%近いプラスリターンを記録したが、その後は2年連続でマイナスとなっている。運用資産は3月末時点で8億1300万ドル(約1160億円)と、2年余り前の約50億ドルから大きく減少している。

  ジュピターが4月にどのような形で損失を出したのかは明らかになっていないが、ハイダー氏は投資家宛て書簡で、経済成長の鈍化と一段の利下げを予想していると記していた。

  ハイダー氏は4月に送付した3月の投資家宛て書簡で、「これらの関税が最終的にどのような形で解決されるかについてはなお強い不確実性があるものの、それでも米国の通商政策は世界の成長を鈍化させ、中央銀行による一段の利下げを促す可能性が高い」と指摘。さらに「拡張的な財政政策と相まって、イールドカーブのスティープ化につながりそうだ」と記した。

  ハイダー・キャピタル・マネジメントの広報担当はコメントを控えた。

原題:Haidar’s Macro Hedge Fund Plunged 25% in April’s Chaotic Trading(抜粋)

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