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セントルイス連銀総裁、関税は経済成長と雇用に重しとなる可能性

更新日時
  • 対立激化が和らいだ後でも関税は短期的な経済見通しに大きな影響
  • 米国債相場変動で不確実性が一層高まる可能性-アトランタ連銀総裁

米セントルイス連銀のムサレム総裁は関税措置について、米経済への重しとなり、労働市場を軟化させる可能性があるとの見解を示した。

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セントルイス連銀のムサレム総裁
Source: Federal Reserve Bank of St. Louis

  ムサレム総裁はミネアポリスでのイベントで20日、米中が関税の大幅引き下げで合意して「5月12日に対立激化が和らいだ後でも、関税は短期的な経済見通しに大きな影響をもたらすように思われる」と発言。

  「総じて見れば、関税は経済活動を鈍らせ、労働市場の一段の軟化につながる可能性が高い」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。

  ムサレム総裁は現行の金融政策について、経済見通しがどのように変化しても対応できる良い位置にあるとの認識を示した。

  その上で、「今はインフレとの闘い継続に対する国民の信頼を維持すべき時だ」とし、当局者はインフレ期待を注視すべきだと強調した。

  米経済は今のところ「基調的な強さ」を引き続き示していると指摘。投資や採用を計画している企業が減少しているとの調査結果はあるものの、銀行融資など金融環境はなお景気を支える方向に作用していると述べた。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は20日、別のイベントで記者団に対し、米国債市場のボラティリティにより、すでに高い不確実性がさらに高まる可能性があるとした一方で、市場の機能は現時点でリスクにはなっていないと指摘した。

  「不確実性が非常に高いため、現状の政策スタンスには安心感を持っている」とし、「さらに不確実性が加わることになれば、より正常なスタンスに戻るまでの時間が長引くと想定する必要が生じるだろう。なぜなら、状況の収束に今以上の時間がかかると考えるからだ」と話した。

原題:Fed’s Musalem Says Tariffs Will Likely Weigh on Growth, Jobs (1)(抜粋)

(アトランタ連銀総裁の発言を追加し更新します)
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