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米PPI、2月は横ばい-PCE価格指数に反映される項目は上昇

更新日時
  • コアPPIは前月比0.1%低下、昨年7月以来のマイナス
  • コア財価格は0.4%上昇、約2年ぶりの高い伸び

2月の米生産者物価指数(PPI)は前月比横ばいとなった。サービスコストの低下が寄与した。しかし、食品とエネルギーを除く財価格が大幅上昇した上、米金融当局が重視するインフレ指標に反映されるカテゴリーは、それほど好ましい状況とはなっていない。

キーポイント
  • PPI(最終需要向け財・サービス)は前月比横ばい
    • エコノミスト予想の中央値は0.3%上昇
    • 前月は0.6%上昇(速報値0.4%上昇)に上方修正
  • 前年同月比では3.2%上昇
    • 市場予想は3.3%上昇
    • 前月は3.7%上昇(速報値3.5%上昇)に上方修正

US Wholesale Inflation Stalled in February

Source: Bureau of Labor Statistics

  変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前月比0.1%低下と、昨年7月以来のマイナスとなった。

  卸売業者や小売業者が受け取るマージンの変化を反映する貿易サービスは1%低下した。米金融当局が物価指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数に反映されるカテゴリーはおおむね上昇。入院費用が1%、ポートフォリオ運用費が0.5%それぞれ上昇した。

  コア財価格は0.4%上昇し、約2年ぶりの高い伸びとなった。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフ米国エコノミスト、サミュエル・トムズ氏はマージン低下について、「今後予想される製造業者の販売価格と輸入価格の上昇から消費者が守られることをひとまず示唆している」とリポートで指摘。「消費者の信頼感が弱く、多くの人がすでに耐久消費財の購入を前倒ししているため、年内の財需要は非常に弱くなり、小売業者は利益率の低下を受け入れざるを得なくなるだろう」と記述した。

  12日に発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と、昨年10月以来の低い伸びにとどまった。しかし、CPIの詳細もPCE価格指数の上昇を示唆している。トランプ大統領は貿易相手国・地域に対して広範囲にわたる関税を課すことを発表しており、エコノミストは今年の物価に及ぼし得る影響に注目している。

関連記事:米CPI、予想下回る伸び-トランプ関税の影響まだ顕在化せず (2)

  食品価格は1.7%上昇と、3カ月ぶりの強い伸びとなった。卵価格が引き続き上昇していることが影響した。一方、エネルギーコストは1.2%低下した。ブルームバーグ・コモディティー指数は2月中旬に2023年以来の高水準を付けたが、その後の金融市場の混乱を受けて、同月最終週には大幅低下した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

 Michael McKee記者がPPIについてリポート
出所:ブルームバーグ

原題:US Producer Prices Stall While Details Suggest Firmer Fed Gauge(抜粋)

(コメントなどを加え、更新します)
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