ラガルド氏、ECBは不確実性に適切対応-原油価格の変動注視
Mark Schroers、Alexander Weber欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、「極めて高い」不確実性に対処する上で、ECBは適切な位置に付けているとの認識を示した上で、中東情勢の緊迫化に伴い商品市場の動向を注視すると述べた。
ラガルド氏はブリュッセルで欧州議会議員らに対し、インフレ率は目標とする2%付近で安定する見通しだと述べ、経済成長へのリスクはなお下振れ方向だとした。
同氏は「現在の金利水準において、われわれは不確実な状況に対応する上で適切な位置に付けていると確信する」と述べ、「特に現在のように極めて高い不確実性が見られる状況では、データを基に会合ごとに適切な金融政策スタンスを判断するアプローチを取っていく」と続けた。
ラガルド総裁は、中東での紛争によってホルムズ海峡を経由するエネルギー供給の相当部分が損なわれる可能性があり、価格に二次的な影響を及ぼすリスクがあると指摘、「これは懸念すべき事態であり、非常に注意深く監視しなければならない点だ」と警戒感を示した。

原題:Lagarde Reiterates ECB Is Well Placed to Navigate Uncertainty
(抜粋)
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