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テスラ1-3月納車台数減少、3年ぶり低水準-「反マスク」響く

更新日時
  • 1-3月納車台数33万6681台、前年同期比13%減-予想39万343台
  • 「モデルY」の新型車生産に向け世界的に工場改修、減産につながる

電気自動車(EV)メーカー、米テスラが発表した1-3月(第1四半期)の販売台数は前年同期比で13%減少し、ほぼ3年ぶりの低水準となった。主要車種のモデル変更やイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する国際的な反発が重しになった。

  1-3月の納車台数は33万6681台と、2022年4-6月(第2四半期)以来の低い水準。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は39万台超だった。

  今回の数字はテスラの事業が年初にどれだけ混乱したかを物語っている。テスラはスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」の新型車生産に向け世界的に工場を改修した。自動車メーカーが車種の世代変更を実施する際にはよく起こる現象で、これが減産につながった。マスク氏が国際政治に関与したことに対し、米欧各地で抗議行動が起きたことも大きな要因となった。

  マスク氏が米国や他国で極右の候補者や運動を支持する姿勢を強めていることに反発する抗議デモは、ここ数週間に激しさを増している。

  2日の米株式市場でテスラの株価は一時6.4%安。米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利後数週間に最高値を付けて以降、1日終値時点で44%値下がり。

成長軌道を予想

  こうした納車実績は、テスラが低迷する自動車事業を立て直す上で直面する課題を浮き彫りにする。自動車事業は昨年の同社売上高の4分の3以上を占めていた。テスラは2024年に納車台数が約10年ぶりに減少した後、再び成長軌道に戻るとの見通しを示している。

  投資家は今年のスタートは厳しいものになると予想していた。モデルYの移行に加え、1-3月は自動車販売が低調となる傾向があるためだ。しかし、テスラは競合他社の多くよりも悪い結果となった。

  欧州では1-2月の新車登録台数が43%減少し、業界全体のEV販売が31%増加した動きと大きくかけ離れた。中国でも出荷台数が減少し、国内大手の比亜迪(BYD)にさらなるリードを許した。BYDのバッテリーEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の納車台数は1-3月に58%増加した。

  テスラのモデルYと「モデル3」の納車台数は1-3月に32万3800台で、前年同期比12%減。「サイバートラック」や「モデルS」などを含むその他全ての車両販売台数は24%減の1万2881台にとどまった。

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原題:Tesla Sales Drop to Lowest Since 2022 Amid Musk Backlash (1)(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します)
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