レアアース流通巡り中国との合意目指す、9日協議で-米NEC委員長
Vincent Leeハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、9日にロンドンで行われる中国との貿易協議を巡り、米国側は重要鉱物の流通回復を目指す考えだと述べた。
ハセット氏は8日、CBSニュースの番組で「重要鉱物の輸出は以前より速いペースで進んでいるが、ジュネーブで合意したとわれわれが考える水準には達していない」と述べた。
ここ数週間、レアアース(希土類)の供給は緊張の続く米中関係の新たな火種となっている。グリア通商代表部(USTR)代表ら米政府高官は、中国が5月にジュネーブでまとめられた合意の要素を順守しておらず、最先端の電子機器に必要な重要鉱物の供給を遅らせたり制限したりしていると批判した。
トランプ米大統領は6日、中国の習近平国家主席がレアアースの供給再開に同意したと発言。一方で中国商務省は7日夜、レアアース輸出の申請を一部承認したとの報道官談話を発表した。対象となる国や産業については明らかにしていない。
ハセット氏はCBSに対し、「この合意が近くまとまりそうで、非常に安心している」と述べた。ただロンドンでの協議で双方が話し合う具体的な条件については説明を控えた。
「携帯電話などに不可欠なレアアースや磁石が4月初旬以前と同じように流通することをわれわれは望んでいる」とハセット氏。「技術的な詳細でそれが遅れるのは望んでいない」と述べた。
原題:US Seeks Deal in London on China Rare Earth Flows, Hassett Says(抜粋)
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