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米新築住宅販売が急増、全ての市場予想を上回る伸び-南部けん引

更新日時
  • 3月は前月比7.4%増の72.4万戸、予想68.5万戸-南部4年ぶり高水準
  • 販売価格は前年比7.5%低下、比較的低い価格帯での販売増を反映

米国の新築住宅販売は3月に急増し、市場予想を上回る伸びを示した。住宅ローン金利の低下や販売奨励策が寄与し、重要な春の販売シーズンに好調なスタートを切った。

キーポイント
  • 新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比7.4%増加の72万4000戸
    • ブルームバーグが調査したエコノミスト予想の全てを上回る
      • 予想中央値は68万5000戸
    • 前月は67万4000戸(速報値67万6000戸)に下方修正

  南部での販売が大幅に増加し、約4年ぶりの高水準となったことで全体が押し上げられた。同地域は1月に強い寒波の影響で落ち込んだ後、2月に回復。これで2カ月連続の増加となった。一方、西部と北東部では減少した。

  住宅ローン金利は3月に低下傾向をたどり、好調な新築住宅販売の一因となった。しかし、4月に入って再び上昇してきており、足元では6.9%。トランプ米大統領の関税政策で米資産から資金を引き揚げる動きが広がり、借り入れコストが上昇。消費者住宅建設業者のセンチメントは低調だ。

関連記事:米住宅ローン金利、2週連続で上昇-2月半ば以来の高水準

  販売価格(中央値)は前年同月比7.5%低下し、40万3600ドル(約5750万円)。比較的低い価格帯で販売が活発だったことを反映している。また、売れ残り物件の増加を示している可能性もある。

  3月末時点で売りに出されていた物件は、建設の全ての段階を合わせて前月比0.6%増の50万3000戸。引き続き2007年以来の高水準となっている。完成しているがまだ売れていない物件数も増加し、09年以来の高い水準にある。

  ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は、南部での販売が急速に回復していることについて「関税の影響で住宅の値段が上がる可能性があるため、駆け込み購入の動きも一部にあったとみている」とリポートで指摘した。

  建設業者は需要喚起のため手厚い販売奨励策に頼ってきているが、トランプ氏の関税措置で資材コストが上昇する中で、こうしたインセンティブをどれだけ続けられるかは不明だ。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US New-Home Sales Top All Estimates on Surge in the South(抜粋)

 

(統計の詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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