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OpenAI、スケールAIとの協業打ち切りへ-メタ巨額出資で判断

  • スケールAIへの依存、既に引き下げる過程にあった-OpenAI広報
  • グーグルもスケールAIとの関係解消を計画と報道、メタへの警戒で
オープンAIのサム・アルトマンCEO

オープンAIのサム・アルトマンCEO

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

オープンAIは、人工知能(AI)開発のデータラベリングを手がけるスケールAIとの協業を段階的に縮小し、関係を打ち切る方向だ。メタ・プラットフォームズがスケールAIに巨額の投資を行い、同社創業者を引き抜いたことを受けて判断した。

  オープンAIの広報担当者はスケールAIとの協力縮小・停止を認めた上で、同社全体のデータ需要のうちスケールAIが占める割合はわずかでしかないと説明。メタがスケールAIの49%株取得を発表する以前から、スケールAIに対する依存を引き下げる過程にあったという。メタはオープンAIにとって競合企業に当たる。

  オープンAIはまた、より高度な人工知能モデルを支えるために必要な、専門性の高いデータを提供できる他社を探していたと、同広報担当者は述べた。

  オープンAIの決定で、スケールAIの事業にはいっそう不透明性が増した。メタはスケールAIに143億ドル(約2兆円)を投資し、アレクサンドル・ワン最高経営責任者(CEO)を新たに設立する「スーパーインテリジェンス」部門に迎え入れた。同部門は汎用(はんよう)AI(AGI)の実現に特化し、他のスケールAI従業員もワン氏に続いてメタに移籍すると見込まれている。

  スケールAIの広報担当者はコメントを控えた。

  2016年に設立されたスケールAIは、メタやオープンAI、アルファベット傘下のグーグルなど名だたる顧客を抱え、AIモデル構築に必要なデータを提供していた。ただ、メタの巨額出資で、メタが競合企業のAI開発状況をうかがい知ることが可能になるのではないかとの懸念が生じている。ロイター通信が匿名の関係者の話として報じたところによると、グーグルはスケールとの関係を打ち切る計画だ。

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原題:OpenAI Is Phasing Out Its Work With Scale AI After Meta Deal (1)(抜粋)

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