米住宅建設業者の業況感、2022年以来の低水準-高金利や景気不安重し
Michael Sasso-
NAHB住宅市場指数、6月は前月比2ポイント低下の32-予想36
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現況指数、販売見通し指数、購買見込み客足指数いずれも低下
米住宅建設業者の業況感を示す住宅市場指数は6月に低下し、2022年12月以来の低水準となった。高水準にある住宅ローン金利や、関税および景気を巡る懸念を背景に、購入が手控えられた。
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指数を構成する3項目全てが低下。販売の現況指数は2012年以来の低水準となった。購買見込み客足指数と6カ月先の販売見通し指数はいずれも約1年半ぶりの低い水準。

NAHBでは市場環境の悪化を踏まえ、一戸建て住宅着工が今年は減少すると見込んでいると、同協会チーフエコノミストのロバート・ディーツ氏は発表文で説明した。購入をためらう買い手を引きつけるため、建設業者は販売奨励策や値引きへの依存を強めている。6月に価格を引き下げたと回答した割合は37%に達し、NAHBがこの項目の月次調査を開始した2022年以降で最も高い水準となった。
「在庫水準が増加しているほか、消費者は購買環境が改善するのを待って様子見を続けており、大半の市場で価格の伸び鈍化をもたらしている。中古住宅では価格が下落する市場が増えている」とディーツ氏は述べた。
住宅建設業者は、トランプ米大統領の関税政策が1戸当たり約1万1000ドル(約160万円)の建設コスト上昇につながる可能性があると見込んでいることが、過去のNAHB調査で示されていた。中古住宅の供給は増加し、購入希望者への助けとなっているが、新築住宅業界にとっては競争激化の要因になっている。
建設業者の業況感は全米最大の住宅建設地域である南部で下げて、12年以来の低水準となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Homebuilder Sentiment Drops to Lowest Level Since End of 2022(抜粋)
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